
ウイスキーの味はどんな感じ?さあ、その奥深い世界へツアーに出かけよう。
ウイスキーの魅力を探る
ウイスキーに興味があるなら、その豊かな味わいはとても魅力的なポイントです。初めてウイスキーを口にした人は、その独特の風味に驚くことが多いでしょう。
ウイスキー愛好家たちは、甘みやスモーキーさといった奥深い味わいを楽しみますが、一方で、苦みやドライな後味を感じる人もいます。それでは、ウイスキーの本当の魅力とは何なのでしょうか?
この記事では、樽の中で熟成されるウイスキーの秘密に迫り、その味わいの奥深さを紐解いていきます。さらに、ウイスキーをより楽しむためのポイントもご紹介します。
ウイスキーの味わいを表現する言葉
ウイスキーにはさまざまな種類があり、味わいもそれぞれ異なります。味わいを表す際によく使われる言葉を知っておくと、より深く楽しむことができます。
• フルボディ:重厚感のある芳醇な飲み口。ウイスキーが口の中でどんな感じになるか、味の強さではなく、口当たりの重厚さを表現する言葉です。
• ライトボディ:滑らかさのある軽やかな飲み口で、より飲みやすいタイプ。ウイスキーの口当たりを表現するのに用いられます。
• ボールド:文字通り、力強い風味を意味します。
• デリケート(またはライト):マイルドで控えめな風味で、他の味を邪魔しないウイスキーです。
• スムース:柔らかく、シルクを思わせるような繊細な口当たりと喉越しを表します。ジェムソンを代表する特徴でもあります。
• スウィート:キャラメル、スパイス、フルーツ、シトラス、バニラ、ハチミツを思わせる風味は、よく「甘み」と表現されます。
• スパイシー:一口飲んだ後に残る、スパイスを思わせる余韻を表現します。
• ブリニー:かすかに感じられる塩気を表現します。例として、ジェファーソンズやスキャパといったウイスキーが挙げられます。
• フローラル:花のアロマを感じさせる繊細で軽やかなウイスキーは、「フローラル」な味わいとよく表現されます。
• スモーキー(ピーティ):燻煙のような香りは、ピートで燻して乾燥させた大麦に由来するもの。銘柄やウイスキーによってもその香りは異なります。


ウイスキーはそれぞれ異なる個性を備えています。ここからはテーマの核心に迫っていきましょう。下記の早見表は、アイリッシュ、スコッチ、アメリカンウイスキーの主な違いを分かりやすくまとめたものです。ただし、このルールに当てはまらない例外も数多くあることを、お忘れなく。
ウイスキーの種類と特徴
種類 | アイリッシュウィスキー | スコッチ | バーボン/アメリカンウイスキー |
原産国 | アイルランド | スコットランド | アメリカ |
原料 | 大麦麦芽、未発芽の大麦、トウモロコシ | 大麦麦芽、小麦 | トウモロコシ、大麦麦芽、ライ麦 |
蒸留回数 | 3回 | 2回 | 1 ~ 2回 |
ウイスキーの製造スタイル | シングルポット スチルウイスキー、モルトウイスキー、グレーンウイスキー | モルトウイスキー、グレーンウイスキー | グレーンウイスキー |
使用される蒸留器 | 単式蒸留器&連続式蒸留機 | 単式蒸留器&連続式蒸留機 | 単式蒸留器&連続式蒸留機 |
熟成期間
|
最低3年 | 最低3年 | 最低2年 |
樽の種類 | 旧バーボン樽、シェリー樽、ポートワイン樽 | 旧バーボン樽、シェリー樽、ポートワイン樽 | 新品のチャーしたアメリカンオーク樽 |
香り | フローラル/フルーティ/バニラ | スモーキー/ピーティ/フルーティ | シャープ/木の香り/バニラ |
味わい | まろやか、クリーミー、フルーティ、スパイス | スモーキー、ドライ、フルーティ | シャープ、木の風味、苦味、バニラ |
スコッチ vs アイリッシュ
ウイスキー 味わいの違い
それぞれのウイスキーの最大の違いは、製造国が限定されていることです。アイリッシュウイスキーはアイルランドで、スコッチはスコットランドでつくられます。言葉のアクセントがそうであるように、2つのウイスキーには蒸留所のある自然豊かな地域や、またそこで働く人々の個性が反映されています。
スコッチは、スコットランドでのみつくられるウイスキーです。この国特有の気候や自然環境が、その風味に大きな影響を与えています。その製造工程が高く評価されているスコッチですが、蒸留は2回のみ行うのが一般的です。
一方、アイリッシュウイスキーは伝統的に3回蒸留されるため、ここに大きな風味の違いが生まれます。スコッチは、より複雑でコクがあり、フルボディな味わいを持ち、キャラメル、バニラ、オークの風味が感じられます。また、フルーティーなニュアンスや、ピート(泥炭)を使用した場合にはスモーキーな香りも特徴的です。
バーボン vs アイリッシュ
ウイスキー 味わいの違い
バーボンはアメリカ産のウイスキーで、主にトウモロコシを原料とし、内側を焦がした(チャーリング)オークの新樽で熟成されます。バーボンはアメリカで製造されます。ケンタッキーでのみつくられていると思う方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。バーボンに使われる穀物の配合(マッシュビル)には、最低51%のトウモロコシが含まれていなければならず、添加物の使用は一切禁止されています。また、バーボンと名乗るには、蒸留回数が1回でもOKという点もアイリッシュウイスキーとは大きく異なります。詳しい違いについては「ウイスキー vs バーボン」をチェックしてみてください。
バーボンには主に2種類があります。
- ストレートバーボン:内側を焦がした(チャーリング)オークの新樽で最低2年間熟成され、香料や着色料の添加は一切禁止。
- スモールバッチバーボン:少数の樽をブレンドして独自のフレーバープロファイルを作り出したもの。
風味の面では、バーボンはキャラメル、バニラ、オークの香りが際立つ甘く濃厚な味わいが特徴です。新品のアメリカンオーク樽を使用することで、より強い甘みが加わり、独特の「アメリカらしい味わい」を生み出しています。
ジャパニーズウイスキー vs アイリッシュウイスキー 味わいの違い
ジャパニーズウイスキーは、アイリッシュウイスキーと比べると、より軽やかで繊細な味わいが特徴です。スパイシーな風味に加え、エキゾチックなフルーツ、バニラ、ハチミツのようなニュアンスが感じられることもあります。また、ドライな口当たりで、アイリッシュウイスキーほどスムーズではないかもしれません。(あくまで私たちの意見ですが…日本のウイスキー愛好家の皆さん、お手柔らかに!)
アメリカンウイスキー vs アイリッシュウイスキー
味わいの違い
アメリカンウイスキーは、アメリカで蒸留・熟成されたさまざまなスタイルのウイスキーを指す総称です。その種類には、バーボン、テネシーウイスキー(これも一応スタイルの一つ)、ライウイスキー、モルトウイスキーなどがあります。ただし、アメリカンモルトウイスキーはまだ米国の法律で正式に定義されていません。それでも、全体像をお伝えするために触れておきます。スタイルが多様なため、アメリカンウイスキーの味わいも幅広くなります。一般的に、アイリッシュウイスキーと比べると、より力強く、スパイシーでシャープな味わいが特徴です。
味わいを左右する要素
ウイスキーのおいしさをつくり出すことは、一種の芸術です。ジェムソン ウイスキーの物語は、ジョン・ジェムソンが極上の滑らかさを持つウイスキーをつくる独自の製法を確立した1780年にさかのぼります。それから今も変わらず人々に愛されてきた歴史は、ジェムソン ウイスキーの特別な魅力を物語っています。
蒸留に使用する原料の種類から、蒸留と熟成の工程に至るまで、数多くの努力が注ぎ込まれ、世界に知られる唯一無二のウイスキーが完成します。

蒸留に使用する穀物の種類
ジェムソンはポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしてつくられています。
ジェムソン アイリッシュウイスキーに使用されるポットスチルウイスキーは、大麦麦芽と未発芽の大麦を原料としています。ジェムソンでは一切手を抜くことなく、地元産の大麦を使用しています。
ジェムソンが使用するグレーンウイスキーはトウモロコシが主原料。少量の大麦麦芽を組み合わせることで、繊細で軽やか、フローラルな味わいが生まれます。ウイスキーは旧バーボン樽で熟成され、甘みとほのかなスパイスが生まれます。ジェムソンには、世界の最高の部分が凝縮されているのです。
熟成工程
アイルランドでは、全てのウイスキーは3年以上熟成することが定められています。先ほども述べたとおり、ジェムソンは一切の手抜きをしません。ウイスキーは3年以上熟成され、私たちの愛する本物のアイリッシュフレーバーを引き出します。けれど多くの場合、より長い時間が費やされます。
蒸留工程
全てのジェムソン ウイスキーは、単一の蒸留所でつくられています。これにより、24時間365日、ジェムソンの厳しい基準を満たす品質を守れます。ジェムソンの特徴である滑らかさは、3回蒸留の工程によって生み出されます。創業当時からの伝統であるこの製法を、ジェムソンは今後も守り続けます。
ウイスキーのテイスティンググラス
味わいの半分はグラスが決める…というのは真実ではありませんが、プロのようにウイスキーを味わい、グラスを傾けるためには、上質なウイスキーテイスティングセットをお使いいただくのをおすすめします。もちろん、イメージを完成させるためにも。ジェムソン ウイスキーグラスのラインナップには、トラディショナルなアイリッシュウイスキーを友人たちと存分に愉しむために欠かせないアイテムが全て揃います。ウイスキーグラスの種類についての記事もお読みください。

ウイスキーの味わいをもっと詳しく知る
質問がおありですか?ジェムソンがお答えします。ウイスキーの味わいと、テイスティングを始める前に知っておきたいことをまとめました。

ウイスキーはおいしいですか?
もちろんです!ウイスキーをプロのように味わえるようになると、ウイスキーとの出会い(と味わい)をより豊かに感じられようになります。アイルランド生まれの唯一無二の飲み物が持つ本来の味わいを体験してください。
ウイスキーのおいしい飲み方は?
ウイスキー初心者の方なら、ぜひ最初はウイスキーの味をダイレクトに味わえるオンザロックか室温でのストレートをおすすめします。ウイスキーを愉しむことは、それを理解することでもあります(この記事を読むのもそうです!)。ゆっくりと味わってみましょう。繊細な風味が隠れていることに気づくでしょう。ウイスキーは一気に飲み干すものではありません。じっくりと味わい、分かち合い、愉しむものなのです。ご自分のペースを守りながら、何度か試してみましょう。そうするうちに理解が深まります。ウイスキーの熟成がそうであるように、舌を育てるには時間がかかるものです。
ウイスキーに混ぜておいしくなるものは?
他のものとウイスキーのミックスを愉しむなら?いくつかのおすすめをお教えします。ウイスキーと相性がよいのは、ジンジャーエール、ジンジャービア、コーヒー(クラシックなアイリッシュコーヒーはホリデーや週末にぴったりのドリンクです!)、シャンパーニュ、ベルモット、トマトジュース(異論は試してから)、レモネードです。そしてもちろん、気の合う友人たち。あるいは新たな出会いへの乾杯にも、ウイスキーはぴったりです。
ウイスキーのテイスティング体験
正統な本物のアイリッシュウイスキーのテイスティングを体験してみたい方は、ボウ・ストリート蒸留所へお越しください。ウイスキーの製造工程を実際にご覧いただけます。ツアーで学んだ後は、ジェムソン アイリッシュウイスキーをお愉しみください(ご自宅へのお土産にもおすすめです)。
訪れる方をいつでも温かく迎え入れるこの場所は、私たちの家であり、皆さんの家でもあります。
アイルランド語で乾杯しましょう。Sláinte!(スロンチャ!)
