畑からウイスキーグラスへ：その旅路を紐解く
ウイスキーは何からつくられている？
多くの人々に愛されるウイスキー。その味わい、香り、そしてグラスに注いだときの音は、私たちを魅了します。このページをお読みの皆さんも、きっとウイスキーが好きなはず。ウイスキーを愛する人々は、誰しもウイスキーが生まれる過程に潜む魔法の片鱗を知っているでしょう。しかし、実際にはウイスキーはどのような製造工程で作られているのでしょうか？
今回は、世界中で愛されているジェムソン アイリッシュウイスキーの原料と製造工程をご紹介します。
ウイスキーとは何か？
ウイスキーの製造工程を理解するためには、まずウイスキーとは何かを知ることが重要です。ウイスキーとは、発酵させたグレーン（穀物）から作られた蒸留酒で、通常は木の樽（バレルやカスクと呼ばれます）で熟成されます。ウイスキーのアルコール度数は、40%以上（80プルーフ）と定められています。
ウイスキーには、以下のような多くの種類があります：
・アイリッシュウイスキー
・スコッチウイスキー
・ジャパニーズウイスキー
・カナディアンウイスキー
・ライウイスキー
・バーボン
ウイスキーの主原料
ウイスキーにはさまざまな種類があり、原料と製造工程は種類と銘柄によって異なります。ここでは、ジェムソン アイリッシュウイスキーの一般的な製造工程をご紹介します。
グレーン（穀物）
すべてのウイスキーは、1種類または複数のグレーン（穀物）のブレンドから作られます。使用されるグレーンには、大麦、トウモロコシ、ライ麦、小麦などがあります。これらを細かく砕いて温水を加え、「マッシュ」を作ります。この工程で使用されるグレーンの配合比率は「マッシュビル」と呼ばれます。
ウイスキーの種類は、使用されるグレーンによって異なります。たとえば、モルトのみを使用して作られるのがシングルモルトウイスキーです（モルトとは、大麦を水に浸して発芽させたもの。これにより、でんぷんを糖化させる酵素が生成されます）。一方、シングルグレーンウイスキーはモルト以外の他のグレーン（または複数のグレーン）から作られます。「シングル」とは、単一の蒸留所で作られたウイスキーであることを意味しています。
ジェムソン アイリッシュウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせたブレンデッドウイスキーです。シングルポットスチルウイスキーとシングルグレーンウイスキーをブレンドして作られています。シングルポットスチルウイスキーは、モルトと未発芽の大麦から作られます。
ブレンデッドウイスキーには他にも、複数種類のシングルモルトウイスキーをブレンドして作られる「ブレンデッドモルトウイスキー」や、複数種類のシングルグレーンウイスキーをブレンドして作られる「ブレンデッドグレーンウイスキー」もあります。
畑で栽培されるウイスキー原料の穀物
水
ウイスキー醸造の重要な要素のひとつが水です。製造工程では、豊富な水が必要です。大量の水をグレーンの混合物に加えることで、マッシュまたは「ウォート」と呼ばれる液状の物質が作られます。
ジェムソンのミドルトン蒸留所では、地元のダンガーニー川の水を使用しています。
酵母
発酵工程を担うのが酵母です。酵母が糖をアルコールに変える役割を果たします。マッシュと酵母を混ぜたものは「ウォッシュ」または「ディスティラーズ・ビール」と呼ばれます。
蒸留
コラムスチル（連続式蒸留器）またはポットスチル（単式蒸留器）を使用して、ウォッシュやディスティラーズ・ビールを2回または3回蒸留します。蒸留により、液体中のアルコール量が増加します。ウォッシュはスチル内で加熱され、液体からアルコールだけが蒸発します（アルコールは水よりも低い温度で蒸発します）。蒸発したアルコールの蒸気を集めて冷却し、再び液体に戻すことで、高濃度の液体が得られます。蒸留のたびに不純物が取り除かれ、アルコールが濃縮されていきます。
ジェムソンは3回蒸留を行い、ポットスチル（銅製の単式蒸留器）とコラムスチル（連続式蒸留器）の両方を使用します。ポットスチルはバッチごとに蒸留を行い、コラムスチルは連続的に蒸留を行うことができます。ジェムソンが両方の方法を使う理由は、ポットスチルがウイスキーに豊かな個性を生み出し、コラムスチルは効率的に蒸留を行うからです。どちらの方法でも、熟練した職人によって最高品質のウイスキーが生まれます。
時間
次のステップは熟成です。
ほとんどのウイスキーは木の樽の中で時間を過ごし、風味と色が生まれます。樽の種類はウイスキーによって異なります。ジェムソンでは、バーボンやシェリー熟成に使用された樽を使い、風味と香りをウイスキーに与えています。ジェムソンが使用する樽は、主に2種類に分けられます。
・アメリカンホワイトオークのバーボン樽
熟成により、ウイスキーに甘さ、バニラ、焦がしたオークの香りが移ります。
・スペインのシェリー熟成オーク樽
熟成により、ウイスキーにバニラ、ハチミツ、ドライフルーツ、シナモンの香りが加わります。
ウイスキーが3年以上熟成されると、最終的にボトリングされます。
アイリッシュウイスキーは何からつくられている？
アイリッシュウイスキーを名乗るためには、何が必要でしょうか？アイリッシュウイスキーはアイルランド国内で蒸留されたものでなければなりません。グレーンの種類や蒸留方法、樽の種類には特に制限はありません。
アイリッシュウイスキーはどのようにつくられる？
アイリッシュウイスキーは3回蒸留を行うのが一般的です。歴史を振り返ると、アイルランドの蒸留所とそこで使用されるスチルの規模から3回の蒸留が必要とされました。規定のアルコール濃度（40%以上）に達するまで、3回蒸留を行う必要があったのです。
そして、お気づきのとおり、アイリッシュウイスキーはアイルランド国内で3年以上熟成されたものでなければなりません。
条件は以上です！これらを全て満たしたものが、アイリッシュウイスキーを名乗れます。
ジェムソン アイリッシュウイスキーの原料となる大麦
ジェムソンのウイスキーは何からつくられている？
世界的に知られるジェムソンの風味と滑らかさを生み出すために、以下を使用しています。
ジェムソンとは：
・原料はモルトと未発芽の大麦、水、酵母。
・伝統的なポットスチルウイスキーとシングルグレーンのアイリッシュウイスキーをブレンド。
・使い込まれたバーボン樽とスペインのシェリー熟成に使用されたオーク樽で熟成。
・コークのミドルトン蒸留所にて、3回蒸留。
ジェムソン独自の製造工程についてさらに詳しくお知りになりたい方は、ジェムソン アイリッシュウイスキーの製造工程もお読みください。
密閉され、熟成を開始するジェムソン アイリッシュウイスキーの樽
ウイスキーが何からつくられているのか、一部始終をご覧いただきました。ジェムソンでは、異なる熟成期間やブレンドの多彩なラインナップをご用意しています。ジェムソン アイリッシュウイスキー コレクションをご覧ください。
ジェムソン独自の製造工程についてさらに詳しくお知りになりたい方は、ジェムソン アイリッシュウイスキーの製造工程もお読みください。
密閉され、熟成を開始するジェムソン アイリッシュウイスキーの樽
ウイスキーが何からつくられているのか、一部始終をご覧いただきました。ジェムソンでは、異なる熟成期間やブレンドの多彩なラインナップをご用意しています。ジェムソン アイリッシュウイスキー コレクションをご覧ください。
ウイスキーに混ぜるジュースは、何がおすすめ？
オレンジジュース
シトラスはウイスキーをうまく引き立てることはご存じかと思います。スタンダードなウイスキー＆オレンジジュースをレベルアップさせたいなら、ジェムソン オレンジ バーストまたはジェムソン オレンジ スピリッツをお試しください。
クランベリージュース
クランベリージュースが合うのはウォッカだけではありません。ジェムソンのおすすめはウイスキーにクランベリージュースをミックスしたカクテル。シーンを問わずどんな人にも喜ばれ、ホリデーシーズンにもぴったりです。
他のジュースをウイスキーに混ぜるなら？
シトラスを使ったもうひとつのアイデアは、ウイスキーとグレープフルーツジュースの組み合わせ。遊び心のあるアロマティックな夏のドリンクに仕上がります。
ウイスキーは甘くフルーティなアップルジュースとも好相性です。この2つを合わせると、最高のパンチが出来上がります。
ウイスキーに水を混ぜてもいいですか？
ウイスキーに少量の水を加えることで、アルコールの香りが和らぎます。加える水の量にはご注意を。あまり入れすぎるとウイスキーが薄まってしまいます。1～2滴から始め、様子を見て追加するといいでしょう。
また、ウイスキーに合うのは冷水に限りません。ウイスキーにお湯、レモン、スパイスを混ぜて作る冬のクラシックカクテル、ホットトディはご存じですか？
ウイスキーと混ぜるのに合わないものは？
「これを混ぜてはいけない」というルールはありません。乳飲料を使ったカクテルを提供しているバーは多くはありませんが、ジェムソン＆ミルクも実は意外とハマる美味しさで、通な人たちに好まれています。え
ジェムソンは実験が大好きで、常に新しいミックスを探し求めています。増え続けるジェムソンのカクテルレシピをぜひチェックしてください。